2016年07月14日
ホップの種類と特徴
Hop Step Festでは、ホップをテーマにしており、
On Tapとなる9種のビールで使用されているHopは
ブルワーさんが複数種類を組み合わせて
苦味や香りを表現しています。
代表的なHopを3つに分類して、簡単に解説します。
【Aroma(香りやフレーバ付けが主目的)】
Citra(シトラ)
アメリカ産のホップの品種名で、その名前が示すように、強い柑橘系の香りを有するホップです。シトラス、グレープフルール、ライム、トロピカルフルーツの様な華やかな香りをビールにつけます。
U.S. Cascade (アメリカ産カスケード)
グレープフルーツなどのスパイシーな柑橘系の香りを醸し出します。華やかというよりも落ち着いたフローラルな香りです。
Centennial(センテニアル)
スーパーカスケードとも呼ばれ、グレープフルーツなどのスパイシーな柑橘系のフローラルな香りを醸し出します。カスケードほどは、はっきりとした香りはないものの、香りと苦味のバランスが取れたホップです。
Vanguard(ヴァンガード)
アメリカ産のホップの品種名で、ウッディでハーバル(草のよう)な香りをビールにキャラクタ付けます。また、スパイシーさを付けることもあります。
Amarillo(アマリロ)
アメリカ産のホップの品種名で、ジューシーなオレンジを思い起こす香りやシトラス香を感じることができます。
Mosaic(モザイク)
比較的新しい品種のホップです。複雑ですが、クリーンな風味を持ちます。マンゴー、松、柑橘類の風味やハーブやトロピカルフルーツ、桃やプラムなどのフルーツの香りを感じることができます。
Bravo (ブラボー)
アメリカ産のホップの品種名で、オレンジや桃やプラムなどのフルーツの風味をつけます。また、スパイシー、土のような軽い香りを感じることもできます。
Topaz(トパーズ)
オーストラリア産のホップの品種名で、ライチのようなトロピカルフルーツの風味、クローブのようなスパイス、青草のようなトーンを与えるホップです。
【Bittering(苦味付けが主目的)】
Nugget(ナゲット)
しっかりとした苦味をつけるためのホップとして使用されます。また、フローラルでハーバル(草のよう)な香りも感じることができます。
Summit(サミット)
苦味のホップとして使用されます。また、グレープフルーツやオレンジやタンジェリンなどのクエン酸を思わせる香り、グーズベリーやインド香を感じることができます。
Warrior(ウォリア)
アメリカ産のホップの品種名で、苦味のためのホップとして使用されます。クリーンな苦味が特徴です。また、シトラス香やチョコレート、スパイシーな香りを感じることができます。
【Bittering & Aroma(香り付け、苦味付けのいずれにも使用できる)】
Vic Secret(ヴィック・シークレット)
オーストラリア産のホップの品種名で、パイナップルやパッションフルーツなどのトロピカルフルーツや松を思わせる香りが特徴のホップです。
Nelson Sauvin(ネルソン・ソーヴィン)
ニュージランド産のホップの品種名で、ブドウのソーヴィニヨンブランの味わいや力強いフルーティさを感じるホップです。白ワインを思わせる香りも特徴です。
Taurus(トーラス)
ドイツ産のホップの品種名で、土を感じる香り、チョコレートやバナナ、コショウ、スパイスなどを思わせる香りを感じるホップです。
Sorachi Ace(ソラチ・エース)、
日本のサッポロビールが北海道の空知地方で生み出し、その後アメリカで導入されたホップです。現在、日本ではあまり生産されていません。
強いレモン香が特徴的なホップです。また、強い苦味も特徴です。
Chinook(チヌーク)
苦味のためのホップとして、様々なペールエールやIPAに使われています。
シャープで強いグレープフルーツ似の味や香り、松のようなスパイシーな香りが特徴のホップです。
Simcoe(シムコー)
苦味のためのホップとして、人気のあるホップです。また、苦味だけではなく、オレンジやグレープフルーツ、パイン、ハーブなどの良質な香りを備えています。
GALAXY(ギャラクシー)
オーストラリア産のホップの品種名で、比較的新しい品種です。
クリーンなシトラス、ピーチ、そしてパッションフルーツのような香りが特徴です。
Columbus(コロンバス)
苦味のためのホップとしても使用できる品種です。落ち着いたレモンやシトラスなどの柑橘香や、バニラ、草のような香りが特徴です。